Wednesday, April 18, 2012

東京より

こんにちは。あるいは、はじめまして。パフォーマンスグループ”6.5/w”俳優・ドラマトゥルクの寺尾恵仁と申します。
私達のプロジェクトは、2011年5月のベルリン演劇祭・国際フォーラムで始まりました。世界中から40名以上の演劇人が集まり、二週間にわたって共同生活を行ったそのフォーラムで、私とドイツのアネリー、ナミビアのナターシャ、アメリカのブライアンが出会い、、それに私のパートナーである坂田尚を加えた5人で、共同制作を行うことを決定しました。
以来毎月Skypeで会議を行い、プロジェクト全体のテーマを「Glück(ドイツ語で「幸福」)」と定めました。「演劇は社会に必要なのか?」「演劇は人間を幸福にできるのか?」という問いを根本に据えて、演劇について、社会について、生活について対話を重ねていくことにしたのです。
2012年6月から7月にかけて、私達は東京で集まります。そこで実際に共同生活を行いながら様々な人との対話を行い、福島県南相馬市にも訪問する予定です。
限られた時間ではありますが、できる限りゆっくりとその場に足を留めて、語り合いたい。これが、私達の望みです。自分の考えを押し付けたり、自分の求めるものしか見ないような時間には決してしたくありません。対話の難しさを噛みしめながら、それでも対話を言葉と身体で試みてみたいと思います。

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